毎日、お肌をお手入れしていても肌の仕組みまで知らない人が多いのでは?肌の仕組みを理解すれば間違いなく美しくなれます!
肌の仕組みを知ってワンランク上の肌の手入れをしてみましょう。
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肌の仕組みについて
皮膚は複雑な3構造でできています。皮膚とは私たちの体全体を覆い、生命活動を守る人体最大の器官。水分を保持したり、外部からの異物の侵入を防ぐ役割があります。また、暑いときに汗を掻くことで水分を出して体温を適切温度に保ったり、痛みや痒みを感じることで身体を危険から守る役割もしています。
皮膚の面積は一般の成人で約1.6㎡、厚さは1.4mm、重さは体重の約16%と言われています。1枚皮だと思っている人も多いかと思いますが実は、3層でできているんです。
皮膚の3構造とは?
皮膚は、大きく分けると表皮・真皮・皮下組織という3つの層から成り立ちます。それぞれの層の中に、さらに細かい層や細胞が含まれます。
肌の色はこれらの層内にある血管や脂肪、色素などで決定されます。また、付属器官には汗腺・皮脂腺・毛・爪などがあります。
肌の断面図
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表皮の厚さは約0.2㎜しかない!
目に見える1番外側の部分で、保護壁として外界の様々な刺激を体の内部に伝えない仕組みになっています。化粧品が有効に働くのは表皮の部分です。水分の保持や感染からのバリアとして機能し、皮膚の生まれ変わりにもなっています。
化粧品が有効に働くのは表皮の部分です。水分の保持や感染からのバリアとして機能し、皮膚の生まれ変わりにもなっています。表皮はわずか0.2㎜ほどの厚さでサランラップの厚さとほぼ同じと言われています。
上から順に
- 角質層(かくしつそう)
- 顆粒層(かりゅうそう)
- 有棘層(ゆうきょくそう)
で構成されています。
表面にある皮膚、角層(角質層)その役割とは?
外部の刺激から肌を守ってります。上の「肌断面」の図を見ると、一番上にあるのは角層(角質層)と呼ばれているものでなんと死んだ細胞でできているんですね。
健康な肌はその死んだ細胞がレンガのようにスキマなく引きつめられている状態だと丈夫な壁となって外部からの刺激や進入を防いでくれます。
しかし、マッサージやクレンジング、洗顔などでこすり過ぎると外的刺激をもろに受けてしまったり(バリア機能低下)、乾燥肌や敏感肌になってしまう引き金になってしまいます。
角層の厚さは20ミクロンと非常に薄いので過剰なお手入れをすると化粧品かぶれなどを起こしますのでくれぐれも肌にやさしいスキンケアを心がけたいものです。
化粧品の「肌の奥まで届く」とはどこまでのことか?
よく、「化粧品の成分が浸透して肌の奥までしっかり届く」というような化粧品のキャッチコピーがありますが、実際は角質層のところまでしか浸透しません。
ひと昔はコットンでパッティングすると肌に浸透するなどとTVなどでオススメしていましたが、ほとんど無意味です。
返って肌を痛めたり、黒ずみの原因にもなりますのでやめましょう。
顆粒層(かりゅうそう)
角質層のすぐ下にあり、2〜3層の扁平な形からなる層です。角質層を形成する準備が盛んに行われています。
有棘層(ゆうきょくそう)
基底層の分裂で生まれた有棘細胞の外面には多くの突起が見られ細胞と細胞が棘で結ばれているように見えます。角質層や顆粒層を構成するたんぱく質も合成されています。
基底層(きていそう)
表皮の一番下にある層。基底層で生まれた表皮細胞は、角質層に到達して垢となって剥がれ落ちるまでに28日〜40日かかるとされています。
残念ながら、ほとんどの美容成分はこの基底層に届くことはありません。
真皮ってどんなの?役割は?
真皮(約1.8㎜)表皮の下にあります。皮膚のハリと弾力を保つ中心的な部分で、ここには皮脂腺や汗腺をはじめとする重要な器官が集まっています。
真皮の下でふっくらとした肌の土台を築く。皮下組織について真皮の下にあり、皮膚とその下にある筋肉と骨との間にある部分です。脂肪をつくり蓄える働きがあり、身体全体のクッションのような役割をします。
真皮も基底層と同様でほとんどの美容成分は届かないので角質層で働く成分以外は塗っても意味がありません。
真皮とコラーゲンの関係
コラーゲンは真皮の中に存在しておりシワに関係する部分です。
皮下組織の果たしている役割
エネルギーを蓄えたり体温を維持する大切な存在。
皮膚の仕組みと働き
一般的に皮膚と言ったら皮膚表面です。きめが細かくすべすべのお肌は、皮溝の幅が狭く皮膚が浅い。逆に皮溝の幅が広く皮膚が深くなると皮膚表面の凸凹が目立ちます。
そして、男性よりも女性の方がキメが細かい皮膚をしています。性別や年齢とによっても違うし、体調や気温、温度、紫外線の影響でも変わってきます。