肌の老化の始まりは20代半ば頃から(お肌の曲がり角)と言われています。
私が老化を感じたのは出産、子育て中から老化による変化を感じました。
40代からさらにガタガタと音を立てて?肌の老化の進みも早くなりました^^;
肌に悪影響を与える原因は大まかに分けて2つ。
肌にされされている外からの刺激からくる外的要因と、身体の調子からくる内的要因があります。本来、肌は外からの刺激に対して防御し、排出する機能を備えています。しかし外的要因、内的要因が加わることでその防御力も低下し、さらに刺激を受けやすくなってしまいます。
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外的要因
外的要因は主に乾燥と酸化の2つになります。
《1.乾燥 》
肌の老化を促進するものこそ、乾燥です。肌が乾燥すると角層の水分量が減少し、光の反射量が低下して肌がくすんで見えます。
また乾燥して肌の表面が硬くなると、手触りもごわつき、化粧のノリも悪くなって小じわの原因になります。
さらに真皮の構造がくずれていると、小じわが次第に大きく深くなって大しわへと変化していきます。
《2.酸化 》
「酸化」とは酸素が何かと結びつく働きのこと。鉄がさびたり、リンゴの切り口が茶色に変色することも「酸化」なのです。
これと同じような状態が、肌の上でも起こっているのです。
*1フリーラジカルの攻撃をうけると皮脂が酸化し、過酸化脂質(肌のサビ)へと変化します。
これがニキビの原因となることが。また、真皮のコラーゲン繊維などが*2酸素に攻撃されるとハリ、弾力が低下してしまいます。
いったん、酸化がはじまると、次々と連鎖反応で広がってしまいます。
*1 フリージカルとは?
フリーラジカルとはペアのいない電子を持った原子や分子のこと。
ペアをつくるため、他のぶんしから電子を強引に奪い取ろうとします。
大気汚染やオゾン層の破壊による紫外線の増加などにより、このフリーラジカルが
非常に発生しやすくなっています。電子を奪い取られた分子を「酸化」されたといいます。
*2 活性酸素とは?
酸素は人間にとって欠くことのできないものですが、この酸素が体内で変質し、フリーラジカル化したもの。酸素を含む物質のなかで、特に活性が強いため、健康な細胞を破壊してしまう有害な分子です。
活性酸素を発生させる要因
活性酸素はさまざまな原因により発生します。
食生活、過度なストレス、紫外線や大気汚染、車の排気ガス、また過度なスポーツも原因の一つです。
《紫外線(光老化)》
米国皮膚科学会では老化の約80%が紫外線(光老化)が原因と考えられています。
紫外線によるダメージは、真皮まで到達。
シミ・そばかすだけではなく、ハリやくすみ、小じわやたるみの原因にも。さらに身体全体の免疫力を低下させると言われています。
内的要因
《1.加齢(生理的変化)》
加齢とともに細胞の働きは弱まり、皮膚全体の活性が低下します。
表皮では細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)が十分に作られなくなると、バリア機能や水分保持機能が低下。角層はごわごわした感じになります。
真皮では水分を保つヒアルロン酸や、肌弾力を保つコラーゲン、エラスチンなどを作り出す能力が衰えます。
これが肌のハリの低下、しわやたるみの原因になります。
また、増えすぎた活性酸素を取り除く酵素(SOD)の量は、30代以降になると減少します。20代〜30代から乾燥による小じわが急増、40〜60代では深いしわが目立つ傾向に。
《2.栄養バランス》
不規則で偏った食事は体調不良や免疫低下を招き、肌状態を悪化させます。とくにカフェインやお酒などの嗜好品は適度なら良いのですがどちらも神経興奮物質で中毒性もあるため、適量を越さないことが大事。
バランスの良い食事を心がけ、良質のたんぱく質と食物繊維、ミネラル、ビタミンなどをまんべんなく摂取し、油分と糖分の取りすぎに注意しましょう。
《3.代謝不調》
内臓機能の不調は肌にもさまざまな変化をもたらします。血管の壁はコラーゲン線維などのたんぱく質でできているため、加齢とともに血管は硬くもろくなり、血行が悪くなります。
また、血液は筋肉が動いて収縮するときに勢いよくめぐるので、筋力がおちることも血行不良の原因に。
その循環が悪くなると、肌に栄養が行き届かず、ハリ、弾力の低下、肌の黄ぐすみの原因になります。さらに心臓病や高血圧症などの病気も引き起こしやすくなります。
《4.ストレス・疲労》
外からの有害な刺激「ストレッサー」によってひき起こされる身体の変化が「ストレス」です。
ストレスを引き起こす4つのストレッサー
①物理的なもの 騒音の暑さ、寒さなど
②化学的なもの 嫌なニオイなど
③生物学的なもの 細菌、ウィルスなど
④社会学的なもの 人間関係の悩み、経済的な悩みなど
私たちは自ら健康を維持するためにバランスを保とうとする力
「ホメオスタシス」が備わっています。
この力は、脳がコントロールセンターとなり
「内分泌系」「神経系」「免疫系」
の3つの仕組みが相互に関連しあって
機能していると言われています。過剰なストレスがかかると指令が乱れ、ホメオタシスも乱れると考えられています。
内分泌系
内分泌系は肌にも影響を与えています。
例えば、
副腎皮刺激ホルモン(ACTH)
はメラノサイトにメラニン産生を促すと言われています。
女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンもメラニン産生を促すと言われていますが、肌の部位により差があります。
また、ストレスによるホルモンの変調によってもシミができると言われています。
神経系
ストレスを過度に受けると、リラックス状態を司る副交感神経よりも、交換神経が多く働くようになります。
一般的に交感神経が優位になると、心拍数を増加させ、血管を収縮させて血流を悪くし、発汗を促進。消化活動が抑制されるなど、体調の悪化となってあらわれます。
免疫系
自律神経と免疫は深い関係にあります。
交感神経優位が続きすぎると炎症しやすい状態になり、副交感神経優位が続きすぎるとアレルギー症状が出やすくなるといわれています。
《5.ホルモン》
加齢とともに、若さを保つ2つのホルモンの分泌が減少します。ひとつめの卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵巣から分泌され、肌の弾力の保つコラーゲンを増やし、肌の水分を保持する作用があります。
しかし、この卵胞ホルモンは30代から徐々に減少し、肌老化が加速するといわれてます。
もうひとつが成長ホルモン。
脳下垂体から分泌されます。子供の成長には欠かせないホルモンで、大人では肌を含めた組織の修
復をする重要な役割をになっています。
この成長ホルモンは起きている時には分泌か抑えられているため、睡眠が大切です。
さらに女性にとって悩ましいのが肌に不調をもたらす「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があげられます。
生理前に分泌されるもので、皮脂分泌を増やしニキビをできやすくさせるといわれています。
イライラしたり、むくみのもとになるのもこのホルモンなのです。
女性は良くも悪くも、ホルモンの影響を大きく受けているのです。
朝食はしっかり食べたほうがいい
夜、睡眠中は抗酸化物のメラトニンが分泌され、抗酸化作用が減っている状態です。朝食を取らないとなるとこの状態がさらに続くので抗酸化作用が途切れてしまします。老化を進行させる原因にもなりかねません。
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