2018年5月にハワイでは市販されている
日焼け止めクリームの販売を禁止する法案が可決
されたこと、ご存知ですか?
法案は2021年から施行される予定で
民主党のディビット・イヴ州知事の承認を
待つのみとなっています。
研究者の方たちの報告によると年間で
約1万4,000トンの日焼け止めが
サンゴに浸透して被害を受けていると
言います。
もちろん、日焼け止めだけが悪影響を
及ぼしているわけではないですが、小さな
ことから実行すれば、サンゴ礁が長く
暑い夏を乗り越えられる上に破壊された
サンゴの回復につながると言います。
悪影響を減らすことでサンゴや環境を
守っていこうという働きがけですね。
なので日焼け止めの中に
そのサンゴ礁の死滅の要因である成分が
入っている商品はハワイの店頭から
無くなるということです。
使用禁止となった成分とは?
紫外線吸収剤(肌に塗った時白浮きしにくい、カサつかない)
商品のラベルの表記例
オキシベンソン(−1〜−6、−9)、オクチノキサート、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、t−メトキシジベンゾイルメタン、
ジエチルアミノヒドロキシべンゾイル安息香酸ヘキシル
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■効能 紫外線のエネルギーを吸収して、熱などに変換する
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●紫外線のエネルギーを熱に変換する
紫外線のエネルギーを取り込んで熱に
変換したり、分子構造を変えるエネルギーに
消費する化学物質が主成分です。
もともと透明なので、塗っても白浮きし
にくい特徴があります。
オキシベンゾン類は末尾の数字で、吸収する
紫外線が変わります。
−1、−3、−4、−5はUV-Aを吸収、
−9はUVーBを吸収、−2と−6は
両方とも吸収します。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは
UV-Bの吸収、t−ブチルメトキシジベン
ゾイルメタンとジエチルアミノヒドロ
キシベンゾイル安息香酸へキシルは
UV-Aの吸収に優れています。
ただし、
アレルギーの原因になることもあるので、
厚生労働省が作るポジティブリストによって
配合規制をしています。
「ノンケミカル」をアピールしている
日焼け止めはこの吸収剤を使っていない
ものです。
ハワイでほとんどの日焼け止めクリーム
使用禁止とはいえ、紫外線の多いハワイで
紫外線を浴びれば人体にも悪影響があります。
海での紫外線は特に強いので塗らない
わけには行きませんよね?
2021年1月から施行されますので
それ以降にハワイに行くことになって、
事前に購入する場合はノンケミカルの
日焼け止めクリームを選びましょう。
ノンケミカルの日焼け止めクリームについて
紫外線反乱剤(ナノレベルの微粒子で紫外線を反射)
商品のラベルの表記例
酸化チタン、酸化亜鉛
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■効能 紫外線を反射させて、肌に届かないようにする
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●紫外線反乱剤
紫外線反乱剤は基本的に白い粉です。
非常に小さくした粉を肌に塗ることで、
物理的に紫外線を反射させる仕組みです。
白浮きしやすいと言われていましたが、
今はナノレベルまで小さくした粉体が登場し、
白くなりにくい製品がほとんどです。
粉が小さいだけに、肌のキメに入り込む
こともあるので、クレンジングでしっかり
落とすことが大切。
専用のクレンジング剤を出しているメーカーも
あります。
酸化チタンと酸化亜鉛を両方配合することも
多いです。
実は私が今愛用している紫外線クリーム
ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクトクリーム
はノンケミカルなのでハワイでも使用は
OKです。
そして、この問題はハワイの問題だけでなく
日本でも沖縄で問題になっていますよね?
ハワイに限らず日本でも海水浴に行く際には
ノンケミカルの日焼け止めクリームをおススメ
します。